検査ワークフロー・Step 5「見直す」

見直す年次点検の進め方

過去にアクセシビリティ検査を実施したサイトを、定期的に再確認・継続改善するためのガイドです。

Webサイトは日々の更新や新機能の追加によって、気づかないうちにアクセシビリティの課題が生じることがあります。前年の試験結果報告書の「翌年へ引き継ぐこと」を開くところから始めます。1年に1度の定期点検を行うことで、前回の改善成果を維持し、新たな問題へ早期に対処できます。

【重要】今年の結果は、空の新しい記録に書きます。過去の記録は上書きせず「参照用」として保管し、新年度用のフォルダを作成して検査を行ってください。前回の「問題なし」を再確認なしに今年へコピーしないでください。

始める前に用意するもの

1. 前回の検査記録・提出書類

  • 前回の「試験結果報告書」(特に「翌年へ引き継ぐこと」の項目)
  • 前回の「アクセシビリティ検査計画書」
  • 前回の保存データ(開き直す用のJSONファイル)
  • 前回のお打ち合わせメモやお客様からのご要望

2. この1年間でのサイトの変更点

  • 新規に追加されたページやコンテンツ
  • デザインやレイアウトを改修した主要ページ
  • 問い合わせフォームや予約機能など、改修された動的機能
  • ユーザーや運用担当者から寄せられた困りごと

※過去の検査記録やデータが手元にない場合は、最初の「見る(現状把握・相談)」から改めて進めてください。

年次点検の5つのステップ

年次点検では専用の別ツールを使うのではなく、通常のワークフロー(決める → 確かめる → 残す)をサイクルとして回します。

  1. 前年の試験結果報告書を読む

    報告書の「翌年へ引き継ぐこと」を確認し、前回どのようなページを調べ、どの課題が残っていたかを把握します。

  2. 今年調べるページを決める

    この1年で更新・追加されたページや、前回課題が残っていたページを中心に、今年度確認する対象ページを絞り込みます。

  3. 年次点検提案書を作り、合意する

    前回の改善状況と今年度の点検範囲・スケジュールをまとめ、お客様に提示して合意を得ます。年次点検提案書の見本を見る

  4. 空の新しい記録で調べる

    案件フォルダ内に新年度用のフォルダを作成し、最新のブラウザ環境で実際の画面や操作感を確認・記録します。

  5. 去年と比べて、次を決める

    結果を「改善済み」「継続課題」「新規課題」などに分類し、優先度・担当・期限を整理して今年度の報告書を作成・納品します。

前回結果との比較・分類ルール

前回と今年度の結果を突き合わせ、見つかった課題を以下の5つに整理します。機械判定に頼らず、担当者が判断して分類します。

改善完了(直った)

前回の課題が修正され、今年度の確認で適合していることが確認できた項目。

継続課題(まだある)

前回の課題がまだ残っており、引き続き対応が必要な項目。

新規課題(新しく見つかった)

新設ページや日々の運用の中で、今年度新たに発見された項目。

対象外化(今年は確認しない)

該当ページが削除された、または仕様変更により今回の点検対象から外れた項目。

要継続確認(まだ分からない)

仕様確認中などで今回の点検時点では確定できない項目。理由と次回の確認時期を明記します。

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