範囲を決めずに始めてしまう
試験で最も手戻りが大きいのは、対象範囲の認識ずれです。どのページを対象にし、どこを対象外にし、その理由は何か。決めずに始めると、あとから関係者と揉めます。
アクセシビリティ試験ワークフロー
自動チェックで確認できるのは、達成基準の3〜4割程度。残りの確認・判断・記録は、これまで Excel と手作業に頼るしかありませんでした。 このワークフローは、対象ページ、確認基準、対象外にする範囲、人が判断した結果を、計画書・確認記録・報告として残す道具をそろえています。
検査計画書と検査記録簿 Light は無料。検査員(Chrome拡張)も検査は無料・回数無制限です。
01 計画
何を確認するかを決める
02 範囲
対象外と理由を残す
03 判断
人が判断した箇所を残す
04 引き継ぎ
次回確認に引き継げる形にする
アクセシビリティ対応を始めるとき、いきなりチェック項目やツールに向かいがちです。
しかし、手戻りや説明のしにくさを生むのは、確認作業そのものより「その前後」です。
試験で最も手戻りが大きいのは、対象範囲の認識ずれです。どのページを対象にし、どこを対象外にし、その理由は何か。決めずに始めると、あとから関係者と揉めます。
自動チェックで分かるのは達成基準の3〜4割程度。残りは人が判断するしかありませんが、誰が・どこを・どう判断したかを残す場所がないと、結果を説明できません。
検査エンジンは数多くありますが、計画・記録・報告を扱う専用の道具はほぼなく、現場は手作りの表と報告書で運用されてきました。翌年の再試験や担当交代のたび、作り直しになります。
このワークフローは、その空白を埋めます。検査エンジン(axe-core など)とは競合せず活用しながら、確認の前後にある「合意・判断・記録・報告」を専用の道具にしました。
試験を開始する前に、対象ページ・基準・対象外・成果物を決めます。
使うツール:
アクセシビリティ検査計画書
実際のページを見ながら、自動チェックと手動確認のきっかけを集めます。
使うツール:
アクセシビリティ検査員
試験の実施、試験結果、不適合、確認メモ、対象ページを残します。
使うツール:
アクセシビリティ検査記録簿
公開用Markdown、報告書、作業メモとしてまとめ、次回確認へ引き継ぎます。
使うツール:
アクセシビリティ検査記録簿
どの工程の成果物も、次の工程の入力になります。計画書が確認範囲を確定し、検査員の検査結果は記録簿に取り込め、記録簿が公開用の試験結果と報告書を生成します。ツールをまたいでも、判断の根拠が途切れません。
迷ったら、まずアクセシビリティ検査計画書から。確認範囲と対象外を決めてから、
ページ確認や自己評価の記録へ進むと整理しやすくなります。
無料の入口から有料の統合環境まで、同じ考え方・同じデータ形式。
どこから始めても、記録の資産は引き継がれます。
生成される文書に「保証」「認証」「完全検査」といった表現は使いません。試験結果は利用者自身による自己評価の記録であり、その立場をツール自身が明記します。
無料の単体ツールは外部送信なし・解析タグなしで動作し、入力内容は端末内だけで処理されます。非公開サイト・開発環境・顧客案件でも使えます。
記録はスキーマバージョン付きの JSON で保存。WCAG 2.2 ベースの判定カタログは実装から分離されており、JIS 改正時にも記録の資産を引き継げる構造です。
実際のデモサイトを使って、アクセシビリティ試験ワークフローの流れを体験できます。
デモサイトの検証結果もあわせて公開しています。
対象範囲が決まっていない場合はアクセシビリティ検査計画書から始めてください。すでに確認対象がある場合は、アクセシビリティ検査員やアクセシビリティ検査記録簿 Lightから始められます。
はい。アクセシビリティ検査計画書、アクセシビリティ検査記録簿 Light、アクセシビリティ検査員(Chrome拡張の無料範囲)だけでも、試験の計画と記録を始められます。
検査計画書と検査記録簿 Light は無料です。検査員(Chrome拡張)は検査が無料で、検査結果のダウンロードなど記録用の機能を追加するPro版が税込5,500円。チームや顧客サイトでの継続運用には、a-blog cms統合パック(年110,000円〜)があります。
JIS X 8341-3やWCAGの考え方をもとに、確認範囲、達成基準、結果を整理しやすくします。ただし、ツール単体で適合を証明するものではありません。
1ページの確認には便利ですが、対象範囲、対象外、結果、報告を残すにはアクセシビリティ検査計画書やアクセシビリティ検査記録簿 Lightと組み合わせるのがおすすめです。
CMS内で公開前確認や定期確認を継続し、チームや顧客サイトの運用に組み込みやすい点が違います。